【医学コラム Vol.13】

更年期の不調を複雑にする?女性が知っておきたい血糖値の話

※このシリーズは専門医から教わったことをコラムにしてます

「最近、理由もなくイライラする。」

「疲れが取れない。」

「甘いものが無性に食べたくなる。」

「気分の浮き沈みが激しくなった。」

40代後半から50代にかけて、このような変化を感じる女性は少なくありません。

「年齢のせいだから仕方がない。」

そう思ってしまう方も多いかもしれませんが、今回の医学対談では、更年期を考えるうえで見落とされがちな「血糖値」について、とても興味深いお話がありました。

先生は、更年期について次のように話されていました。

「更年期は女性ホルモンが揺らいでいる時期です。だからこそ、それ以外の変動をできるだけ少なくすることが大切です。」

そして、その中でも特に意識したいものとして挙げられたのが、「血糖値の変動」でした。


目次

更年期は女性ホルモンだけの問題ではない

更年期というと、多くの方が女性ホルモンだけをイメージされます。

もちろん、更年期には女性ホルモンの分泌が大きく変化します。

しかし先生は、

「女性ホルモンだけが揺らいでいる状態ならまだ身体は対応しやすいのですが、ほかのものまで大きく揺れると、身体への負担が大きくなります。」

と説明されていました。

つまり、更年期には女性ホルモンの変化を避けることはできません。

だからこそ、それ以外の要因をできるだけ安定させることが大切だという考え方です。


先生が最も重要だと話されたのが「血糖値」

今回の対談で先生は、

「一番意識してほしいのは血糖値です。」

と話されていました。

血糖値とは、血液中のブドウ糖の濃度のことです。

食事をすると血糖値は上がり、その後、身体はインスリンというホルモンを分泌し、血糖値を一定の範囲に保とうとします。

先生は、更年期の方へ食事のアドバイスをするときも、

「バランスよく食べることが基本ですが、その中でも血糖値の変動は意識してほしいと伝えています。」

と話されていました。


なぜ血糖値の乱れが気になるのか

先生は、身体のホルモンについて次のように説明されていました。

「ホルモンは互いに関わり合いながら働いています。」

そのため、更年期で女性ホルモンが変動している時期に、血糖値まで大きく上下すると、身体全体のバランスを保つことが難しくなると考えられるそうです。

だからこそ、

女性ホルモンだけを見るのではなく、

血糖値の安定にも目を向けることが大切だというお話でした。


ストレスと血糖値は深く関係している

今回の対談では、ストレスについても興味深い説明がありました。

先生は、

「ストレスを感じると、身体は危険な状態だと判断し、防御反応としてコルチゾールというホルモンを分泌します。」

と話されていました。

コルチゾールは、ストレスに対応するために重要なホルモンです。

しかし、その影響で一時的に血糖値が上がり、その後インスリンが分泌されることで血糖値が下がります。

先生は、

「血糖値が下がったときに、何か食べると楽になったように感じる人もいます。」

と説明されていました。

つまり、

ストレス

血糖値が変動する

甘いものが欲しくなる

という流れが起こることもあるそうです。


「甘いものが欲しい」は意志の弱さではない

先生は、

「ストレスがあると必ず甘いものが欲しくなる」というわけではなく、人によって反応は異なると前置きしたうえで、

血糖値の変動によって食欲が変化する場合があることを説明されていました。

一般的にも、血糖値が急激に上下すると空腹感や疲労感を感じやすくなることがあるとされています。

そのため、

「甘いものを食べたい」

「何か口にしたい」

という感覚が続く場合には、食事の内容や食べ方を見直してみることも一つの方法かもしれません。


一般的に意識したい血糖値との付き合い方

ここからは、先生の発言ではなく、一般的な栄養学で広く紹介されている考え方です。

血糖値を急激に上げにくくするためには、毎日の食習慣も大切だとされています。

例えば、

・朝食を抜かない

・極端な空腹時間をつくらない

・たんぱく質や野菜も一緒に食べる

・食物繊維を意識する

・ゆっくりよく噛んで食べる

といった習慣は、食後の血糖値の急激な上昇を抑える工夫として紹介されることがあります。

また、食後に軽く身体を動かすことも、一般的には健康づくりの一つとしてすすめられています。


添加物について先生が伝えていたこと

今回の対談では、添加物についても話題がありました。

先生は、

「添加物をすべて避けることは難しいですが、毎日習慣的に摂るものは見直すことが大切です。」

と話されていました。

また、

調味料や飲み物など、日常的に口にするものほど意識して選ぶことが大切だという考えも紹介されていました。

これは血糖値だけでなく、毎日の食生活全体を見直すきっかけにもなる考え方と言えるでしょう。


更年期だからこそ「頑張りすぎない」

更年期は、身体が大きく変化する時期です。

だからこそ、

「完璧な食生活を目指さなければ」

と自分を追い込む必要はありません。

先生のお話からも伝わってきたのは、

女性ホルモンが変動する時期だからこそ、その他の変動をできるだけ少なくするという考え方でした。

食事を極端に制限するのではなく、

毎日の生活の中で血糖値が大きく乱れにくい食習慣を意識する。

それが長く続けられる健康づくりにつながるのかもしれません。


今日からできること

更年期を迎えたら、まずは次のようなことから始めてみましょう。

・朝食をできるだけ抜かない

・甘い飲み物を習慣にしない

・主食だけでなく、たんぱく質や野菜も一緒に食べる

・空腹時間が長くなりすぎないよう意識する

・ストレスをため込みすぎない生活を心がける

どれも特別なことではありません。

毎日の積み重ねが、身体のリズムを整える第一歩になります。


まとめ

今回の医学対談では、先生から

「更年期では女性ホルモンだけでなく、血糖値の変動にも目を向けてほしい。」

というお話がありました。

女性ホルモンの変化は避けることができません。

だからこそ、それ以外の変動をできるだけ穏やかに保つという考え方は、更年期を健やかに過ごすための大切なヒントになるかもしれません。

一般的にも、血糖値を急激に変動させにくい食生活は、健康維持のための基本の一つとされています。

無理な制限ではなく、毎日の食事を少し見直すこと。

その小さな積み重ねが、これからの健康づくりにつながっていくのではないでしょうか。

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