添加物ゼロは目指さなくていい。まず見直したい「毎日の食品」
※このシリーズは専門医から教わったことをコラムにしてます
〜毎日使う調味料から考える、無理なく続ける食生活〜
「添加物は身体に良くないと聞くけれど、全部避けるなんて無理。」
「スーパーで食品表示を見ると、知らない名前ばかりで何を選べばいいのか分からない。」
「外食もするし、コンビニを利用する日もある。どこまで気をつければいいの?」
健康や食事について意識し始めると、「食品添加物」が気になる方も多いのではないでしょうか。
一方で、現代の生活で添加物を完全に避けようとすると、食べられるものが極端に少なくなってしまいます。
今回の医学対談で先生が話されていたのは、
「添加物を完全にゼロにする」という考え方ではありませんでした。
先生が特に大切にされていたのは、
「毎日、習慣的に身体へ入ってくるものを見直す」
という考え方です。
その代表として先生が挙げられたのが、私たちが毎日のように使っている「調味料」でした。
添加物をすべて避けるのは現実的ではない
先生は対談の中で、添加物について、
「絶対に入ってしまうものでもある」
という前提からお話しされていました。
外食をすることもあります。
誰かと食事をする日もあります。
忙しくてコンビニやスーパーのお惣菜に頼ることもあるでしょう。
加工された食品を一切口にしない生活を続けるのは、現代では簡単ではありません。
だからこそ、
「一度でも添加物を食べたらダメ」
と考えるのではなく、
どこなら日常的に減らすことができるのか
という視点を持つことが大切だと先生は話されていました。
注目したいのは「毎日入ってくるもの」
先生のお話の中で、非常に分かりやすかったのが、
「デイリーで絶対入ってしまうものを減らした方がいい」
という考え方です。
例えば、たまに外食をしたときに食べる料理と、365日に近い頻度で使うもの。
同じ一回でも、摂取する頻度はまったく違います。
先生はこれを、
「習慣化して入るもの」
と表現されていました。
そこで見直したいものの一つが、
醤油、
みりん、
味噌、
ドレッシングなど、
毎日の料理に使う調味料です。
先生は、
「調味料は少しお金がかかっても、選んだ方がいい。」
と話されていました。
その理由はシンプルです。
毎日使う可能性が高いからです。
「たまに食べるもの」より「毎日使うもの」に目を向ける
例えば、月に一度ケーキを食べる人がいたとします。
一方で、毎日の料理に使う調味料に、自分ができれば避けたい原材料が入っていたとします。
先生のお話をもとに考えると、まず注目したいのは後者です。
一度の食事を完璧にすることより、
毎日の小さな選択を変える。
この考え方なら、食事を楽しみながら続けることができます。
外食したときに、
「これは大丈夫かな?」
「あれも入っているかもしれない」
と過度に心配するのではなく、
自宅で毎日使っているものを一度確認してみる。
それだけでも食生活を考えるきっかけになります。
避けたい添加物「果糖ぶどう糖液糖」
対談では、先生から「果糖ぶどう糖液糖」についてのお話もありました。
果糖ブドウ糖液糖は様々な飲料水に入っておりスポーツドリンクにも入っています。
先生が伝えたかったポイントは、
「知らないうちに毎日摂る状態になっていないか」
ということでした。
先生は、
「スイーツなどに入っていて、たまに食べるのであればまだ分かる。でも、みりんや醤油など毎日使うものにも入っていたら、日常的に摂ることになる」
という趣旨のお話をされていました。
つまり、
「果糖ぶどう糖液糖が入っているものは絶対に取ってはいけない」
という話ではありません。
重要なのは、
自分がどのくらいの頻度で摂っているのかを知ること。
そのためにも、普段使っている食品の原材料表示を一度確認してみることが大切です。
パンや間食など「習慣」になっている食品にも注目
同じ考え方は、調味料以外にも当てはめることができます。
例えば、
毎朝食べているパン。
毎日飲んでいる飲料。
仕事中に食べるお菓子。
習慣になっている加工食品。
先生は対談の中で、パンなどに使われることのあるショートニングやマーガリンなどの油脂についても触れられていました。
ここでも大切なのは、
「一切食べてはいけない」
と極端に考えることではありません。
毎日、無意識に選んでいるものは何だろう?
と振り返ってみることです。
「健康に良いと思っている食品」も一度確認する
先生のお話には、もう一つ興味深い視点がありました。
それは、
「自分では良いと思って摂っているものを見直す」
ということです。
健康のために毎日飲んでいるもの。
身体に良さそうだから選んでいるもの。
パッケージのイメージで選んでいるもの。
こうした食品ほど、「健康のため」と考えて毎日摂取する可能性があります。
先生は、
「自分では良いと思って摂っているけれど、実際に何が入っているかを知らない。この差を修正することが大切」
という趣旨のお話をされていました。
「健康食品だから大丈夫」
「有名だから大丈夫」
ではなく、
裏面の原材料表示を一度見る。
それだけでも食品の選び方は変わってきます。
なぜ先生は「調味料」を重視するのか
ここまでのお話をまとめると、先生が調味料を重視している理由が見えてきます。
調味料は、
一度に大量に食べるものではありません。
しかし、
朝食、
昼食、
夕食と、
毎日の料理に少しずつ使われます。
つまり、使用頻度が非常に高い食品です。
だからこそ、
「すべての食品を完璧にしよう」
とする前に、
まずは冷蔵庫やキッチンにある調味料を確認する。
これは非常に取り組みやすい方法です。
ここからは一般的に言われていること
ここからは、先生の発言ではなく、一般的な食品選びについてのお話です。
食品を選ぶ際には、パッケージの表側だけでなく、「原材料名」を確認する習慣をつけることも一つの方法です。
ただし、「添加物=すべて危険」というわけではありません。
日本で使用できる食品添加物には基準が設けられており、食品の保存性を高めたり、品質を安定させたりする役割を持つものもあります。
そのため、知らない名前が書かれているだけで「危険な食品」と判断する必要はありません。
また、食品添加物だけに注目しすぎるのではなく、
食事全体のバランス、
野菜やたんぱく質の摂取、
食物繊維、
食事量、
睡眠、
運動など、
生活全体を見ることも重要です。
調味料は「高いもの=良いもの」ではない
調味料についても、単純に価格だけで判断する必要はありません。
高価だから必ず身体に良いというわけではなく、
大切なのは、
「何が入っているのかを知ったうえで、自分で選ぶこと」
です。
例えば普段使っている、
醤油、
味噌、
みりん、
酢、
塩など。
買い替えるタイミングで原材料表示を見比べてみる。
それだけでも十分な第一歩です。
「ゼロにする」より「選べる自分になる」
健康情報を調べていると、
「これは食べてはいけない」
「あれは身体に悪い」
という情報にたくさん出会います。
しかし、すべてを避けようとすると、食事そのものがストレスになってしまうこともあります。
今回の先生のお話で印象的だったのは、
完璧に避けるのではなく、日常的に入ってくるものから見直す
という現実的な考え方でした。
外食は楽しむ。
友人との食事も楽しむ。
旅行先ではその土地の料理を楽しむ。
その一方で、
家で毎日使うものは、自分で選ぶことができます。
「ゼロにする」のではなく、
「毎日の選択を少し変える」。
その方が長く続けやすいのではないでしょうか。
今日からできる「毎日の食品」チェック
まずは、家にあるものを一度確認してみましょう。
・毎日使っている醤油やみりん、味噌などの原材料を見る
・毎朝食べているパンの表示を見る
・毎日飲んでいる飲み物の原材料を見る
・習慣的に食べている間食を確認する
・「身体に良いから」と毎日摂っている食品も確認する
大切なのは、
「これはダメ」
と怖がることではありません。
自分が毎日何を口にしているのかを知ること。
そこから食生活を考えていけばよいのです。
まとめ
添加物について考えるとき、
「すべて避けなければいけない」
と考える必要はありません。
今回の医学対談で先生が話されていたのは、
「毎日、習慣的に入ってくるものをまず見直す」
という考え方でした。
その代表が、毎日の料理で使う調味料です。
外食など、自分では完全にコントロールできないものを気にし続けるより、
自分で選べる、
醤油、
みりん、
味噌、
飲み物、
パン、
間食などから見直してみる。
そして、
「健康に良さそうだから」
というイメージだけではなく、実際に何が入っているのかを確認する。
完璧を目指すのではなく、まず毎日の選択を変えていく。
それが、無理なく続けられる食生活をつくるための一つの考え方です。

