【医学コラム Vol.9】よもぎ蒸しと温泉の共通点

よもぎ蒸しと温泉の共通点

※このシリーズは専門医から教わったことをコラムにしてます

目次

〜日本に古くから伝わる「湯治文化」から考える、本当の温活とは〜

「よもぎ蒸しと温泉は何が違うのですか?」

サロンでも、この質問をいただくことがあります。

一見すると、

・温泉はお湯に浸かるもの

・よもぎ蒸しは蒸気を浴びるもの

という違いがあります。

しかし、今回の対談で先生がおっしゃっていた言葉がとても印象的でした。

「私は、よもぎ蒸しは湯治文化にすごく近いものだと思っています。」

この一言には、日本人が昔から大切にしてきた「身体を整える文化」の本質が詰まっています。

今回は、温泉とよもぎ蒸しの共通点を通して、「温活」の本当の意味について考えてみましょう。


そもそも「湯治」とは?

湯治(とうじ)とは、温泉地に一定期間滞在し、温泉に入りながら身体を休め、心身を整える日本の伝統的な養生法です。

現代のように「一泊二日の旅行」ではなく、昔は数週間から数か月滞在し、自然の中でゆっくり過ごしながら身体を整えていました。

つまり湯治は、

「温泉に入ること」

だけが目的ではありません。

・規則正しい生活

・栄養バランスのよい食事

・十分な睡眠

・自然の中で心を休める時間

これらすべてを含めて、身体本来の力を引き出すという考え方です。

この「身体全体を整える」という考え方は、現代の温活にも通じるものがあります。


よもぎ蒸しも「身体全体を整える」という考え方

先生は、

「温泉に入ると身体に良いよね、と感じる感覚によもぎ蒸しはとても近いと思います。」

と話されていました。

よもぎ蒸しは、身体をじんわり温める温熱療法の一つとして親しまれています。

もちろん、温泉とは方法が違います。

しかし、

・身体を温める

・リラックスする

・自分と向き合う時間を持つ

という点では、とてもよく似ています。

だからこそ、「温泉文化」と同じように考えると理解しやすいのです。


温めると身体では何が起きる?

私たちの身体には約10万kmもの血管が張り巡らされています。

血液は、

・酸素

・栄養

・ホルモン

などを全身へ届ける役割を担っています。

一方で、

・二酸化炭素

・老廃物

などを回収する役割もあります。

つまり、血流は身体の物流ネットワークです。

先生は、この血流について、

「血管が広がることで、水道ホースの中の流れが良くなるようなイメージです。」

と説明されていました。


水道ホースで考える「巡り」

長い間使っていないホースは、水の流れが悪くなります。

しかし、水を流し続けると、少しずつ汚れが流れやすくなります。

身体もこれと似ています。

温まることで血管が拡張し、血液が流れやすくなることで、全身へ酸素や栄養が届けられやすくなります。

もちろん、「老廃物がすべて流れる」という意味ではありません。

しかし、血流がスムーズになることで、身体本来の働きをサポートしやすい状態になると考えられています。

東洋医学でいう「巡り」とは、このような身体全体の流れをイメージすると分かりやすいでしょう。


サウナとの違いは「じんわり温まること」

最近ではサウナも人気ですが、先生は、

「よもぎ蒸しはサウナのように急激に温めるというより、じんわり温まるイメージです。」

と話されていました。

急激に体温を上げるのではなく、身体の深部までゆっくり温まる。

だからこそ、

「気持ちよく汗をかける」

「終わったあともポカポカが続く」

と感じる方が多いのかもしれません。


温泉も「入ること」だけが目的ではない

湯治文化では、

温泉に入ることだけではなく、

自然の中でゆっくり過ごし、

食事を整え、

しっかり眠ることまで含めて養生でした。

現代人は、

スマートフォン。

仕事。

家事。

SNS。

常に情報に囲まれて生活しています。

身体だけでなく、心も休まる時間が少なくなっています。

だからこそ、

40分ほど何もしない時間をつくるよもぎ蒸しは、現代版の湯治とも言えるのではないでしょうか。


温活とは「身体を温めること」だけではない

「温活」という言葉を聞くと、

身体を温めることだけをイメージする方もいます。

しかし、本来の温活とは、

生活全体を整えることです。

先生も、

「身体を温めるだけで健康になるわけではありません。」

と話されていました。

例えば、

・睡眠不足

・運動不足

・偏った食事

・ストレス

これらが続けば、どんなに身体を温めても十分とは言えません。

温活とは、

身体が本来持っている力を発揮しやすい環境を整えること。

その一つの方法として、よもぎ蒸しがあります。


よもぎ蒸しは「自分を休ませる時間」

よもぎ蒸し中、多くの方はスマートフォンを置きます。

仕事から離れます。

何もしない時間を過ごします。

先生は、

「その時間自体に価値があります。」

と話されていました。

身体を温める。

呼吸を整える。

ゆっくり座る。

汗をかく。

自分と向き合う。

現代人に不足しがちな「立ち止まる時間」が、よもぎ蒸しにはあります。

これは昔の湯治で、人々が温泉地でゆっくり過ごしていた時間とも重なります。


温泉文化が何百年も続いた理由

日本には古くから温泉文化があります。

全国各地に温泉地があり、多くの人が身体を休めるために訪れてきました。

それは、

「温泉が病気を治す」

という考えだけではありません。

身体を休める。

心を整える。

生活を見直す。

そんな時間に価値があったからです。

よもぎ蒸しも同じです。

施術そのものだけではなく、

「身体と向き合う時間」

を持つことが、現代人にとって大切な温活なのかもしれません。


今日からできる「現代版湯治」

毎日温泉へ行くことは難しくても、生活の中で取り入れられることはたくさんあります。

・シャワーだけでなく湯船につかる

・冷たい飲み物ばかりを避ける

・身体を温める食事を意識する

・軽い運動を習慣にする

・よもぎ蒸しで身体をじんわり温める

・スマートフォンを置いて自分だけの時間をつくる

こうした小さな積み重ねが、身体を整える第一歩になります。


まとめ

先生がおっしゃった、

「よもぎ蒸しは湯治文化に近い」

という言葉には、とても深い意味があります。

温泉も、よもぎ蒸しも、目的は「身体を温めること」だけではありません。

生活を整え、

心を休め、

身体本来のリズムを取り戻すこと。

それが、本来の温活の考え方です。

忙しい毎日の中で、ほんの40分でも自分自身をいたわる時間を持つこと。

それは昔の湯治文化を、現代のライフスタイルに合わせて受け継ぐ新しい養生法と言えるでしょう。

よもぐるみでは、よもぎ蒸しを単なる美容法としてではなく、「身体・心・生活」を整える温活として大切にしています。

身体を温めることは、未来の自分を大切にすること。

その一歩として、現代版の湯治を生活の中に取り入れてみませんか。

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