美容業界の最前線で感じた、よもぎ蒸しの新たな可能性
2026年10月、関西最大級のビューティーイベント「Beautyworld Japan大阪(BWJ大阪)」に、国産天然生薬100%のよもぎ蒸しブランド「よもぐるみ」として出展いたしました。
美容業界の最新技術や商品、サービスが一堂に集まるこの展示会。
エステティックサロン、美容室、リラクゼーションサロン、健康関連事業者など、美と健康に携わる多くの方々が集まる場所です。

私たちが今回の出展を通して改めて感じたのは、美容と健康は、もはや切り離して考えられない時代になっているということです。
これまで美容業界では、見た目の美しさを追求する施術や商品が大きな注目を集めてきました。
しかし今、女性たちが求めているもの・解決にしたい悩みは、それだけではありません。
「疲れが取れにくい」
「冷えが気になる」
「眠りが浅い」
「年齢とともに体調の変化を感じる」
「外見だけでなく、内側から健やかでいたい」
こうした日常の悩みに寄り添うサービスへの関心が、ますます重要になっていると感じています。
その選択肢の一つが、古くから親しまれてきた植物と温熱を組み合わせた「よもぎ蒸し」です。
1.なぜ今、よもぎ蒸しが注目されているのか?
よもぎ蒸しは、よもぎなどの植物を煮出した蒸気を利用し、専用のマントを着用して身体を温める温浴習慣です。
韓国の伝統的な民間習慣として知られ、日本でも温活やリラクゼーションを目的としたサービスとして広まってきました。
以前は、冷え対策や妊活中の女性が利用するものというイメージが強かったかもしれません。
しかし現在は、更年期世代のセルフケア、仕事や育児に忙しい女性のリラックスタイム、自分を整える美容習慣の一環など、利用目的が多様化しています。
その背景には、女性のライフスタイルの変化があります。
仕事、家事、育児、介護。
現代女性はさまざまな役割を担い、自分自身のケアを後回しにしてしまうことも少なくありません。
そんな毎日の中で、スマートフォンを置き、温かさに包まれながら、自分の身体と向き合う時間を持つこと。
よもぎ蒸しには、施術そのものだけでなく、こうした「自分を大切にする時間」を提供できる魅力があります。
一方で、よもぎ蒸しによる病気の治療や妊娠率の向上、ホルモンバランスの改善などについては、十分な臨床的根拠が確立されているわけではありません。
だからこそ私たちは、伝統的な温浴文化の魅力を大切にしながらも、科学的な視点と安全性を重視して発信することが必要だと考えています。
2.2026年、よもぎ蒸し市場に求められる3つの変化
今後のよもぎ蒸し市場を考えるうえで、私たちが重要だと考えている変化が3つあります。
①「汗をかく美容」から「自分を整える時間」へ
よもぎ蒸しというと、大量の汗をかくイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、温かい環境で汗をかく爽快感は、よもぎ蒸しの魅力の一つです。
しかし、汗の量が多ければ多いほど健康効果が高まるというわけではありません。
これからは汗の量だけを追求するのではなく、心地よい温度、香り、空間、施術後の満足感など、体験全体の質が重要になっていくと考えています。
よもぎ蒸しを、単なる発汗メニューではなく、忙しい女性が心身を休めるためのウェルネス習慣として提案すること。
そこに新たな価値が生まれると感じています。
②「どんな薬草を使っているか」が選ばれる理由になる
よもぎ蒸しに使用される植物原料は、商品によって産地、品質、配合、管理方法が異なります。
だからこそ、これからの市場では価格だけでなく、原料の透明性や品質管理が重要になると考えています。
よもぐるみでは、国産天然生薬100%にこだわり、農家さんが見える安心感や植物の品質の高さを大切にしてきました。
開発にあたっては、薬草について学び、生産現場にも足を運び、長い歴史を持つ漢方関連企業との連携を通して、原料や配合について検討を重ねてきました。
自然由来だから必ず安全というわけではありません。
植物にはそれぞれ特徴があり、体質や使用状況によって注意が必要な場合もあります。
だからこそ、原料を知り、品質を確かめ、適切に使用することが大切です。
「何が入っているかわからない」ではなく、「何を、なぜ使用しているのかを説明できる」。
そんなブランドが信頼される時代を目指しています。
③ よもぎ蒸しがサロン経営の新たな選択肢に
美容サロン経営において、今後ますます重要になるのが、既存のお客様との長期的な関係づくりです。
新規集客だけに頼るのではなく、お客様が継続的に通いたくなる理由をつくること。
その一つの選択肢として、よもぎ蒸しには可能性があります。
フェイシャル、ボディトリートメント、リラクゼーションなど、既存メニューとの組み合わせを検討しやすく、お客様に新しい過ごし方を提案できるからです。
ただし、導入すれば必ず売上が上がるわけではありません。
設備投資、衛生管理、温度管理、スタッフ教育、顧客ニーズの把握など、継続的な運営にはさまざまな要素が必要です。
私たちは商品を卸すだけでなく、導入後の勉強会や情報提供、メニューづくりのサポートにも力を入れています。
目指しているのは、単なるメニューの追加ではありません。
お客様から選ばれ続ける理由を、サロンと一緒につくることです。
3.BWJ大阪への出展で伝えたかったこと
今回、よもぐるみがBWJ大阪に出展した理由は、よもぎ蒸しの商品を知っていただくためだけではありません。
私たちが本当に伝えたかったのは、よもぎ蒸しが持つ文化的な魅力と、これからの美容業界における可能性です。
よもぐるみは、滋賀県彦根市から始まったよもぎ蒸し専門ブランドです。
小さな場所からスタートし、現在は滋賀県彦根市、東近江市、大阪府豊中市で直営サロンを展開しています。
サロンの現場でお客様と向き合いながら、何度も施術を経験し、薬草について学び、試行錯誤を重ねてきました。
その経験から感じるのは、女性が求めているのは単なる美容メニューではないということです。
「ここに来るとほっとする」
「自分のための時間を持てる」
「また明日から頑張ろうと思える」
そんな場所が、女性の日常にもっと増えてほしい。
よもぎ蒸しを通して、自分の身体に関心を持ち、健康について学ぶきっかけが生まれてほしい。
今回の展示会は、そうした想いを美容業界の皆様に届ける大切な機会となりました。
4.よもぐるみが目指す、よもぎ蒸しの未来
私たちが掲げている使命は、大きく4つあります。
- よもぎ蒸しを日本のウェルネス文化の一つとして広めること
- 日本の農家を応援し、国産植物原料の価値を伝えること
- 女性の健康リテラシーを高めること
- 本物志向のサロンオーナーを支える存在になること
日本には、古くから植物を暮らしに取り入れてきた文化があります。
その知恵を現代の生活に合う形で伝えていくことには、大きな意味があると考えています。
また、よもぎ蒸しが広まることで、国産の薬草や植物を育てる農家の皆様にも新しい可能性が生まれるかもしれません。
美容業界、農業、女性の健康。
一見異なる分野ですが、私たちはよもぎ蒸しを通して、これらをつなげていきたいと考えています。
そのためにも、商品の品質はもちろん、適切な情報発信、サロンへの教育、安全に利用できる環境づくりを大切にしていきます。
5.これからのよもぎ蒸しは「誰から学び、何を選ぶか」が重要になる
よもぎ蒸しへの関心が広がることは、私たちにとって非常に嬉しいことです。
しかし、広まるからこそ大切にしなければならないことがあります。
それは、正しい知識と誠実な情報発信です。
科学的根拠が不十分なものもあります。
過度な期待をあおるのではなく、何がわかっていて、何がまだ明らかになっていないのかを伝えること。
そして、お客様の身体の状態に合わせて無理のない利用方法を提案すること。
それが、これからのよもぎ蒸し業界に求められる姿勢だと考えています。
私たち自身も学び続け、専門家の知見を取り入れながら、より信頼されるブランドへと成長していきたいと思います。
6.よもぎ蒸しを売りたいのではない。女性の人生をもっと豊かにしたい
今回のBWJ大阪への出展を通して、改めて自分たちの原点を見つめ直すことができました。
私たちが本当に届けたいのは、よもぎ蒸しという商品そのものではありません。
女性が自分自身を大切にする時間。
健康について知るきっかけ。
心地よく過ごせる場所。
そして、女性たちを支えるサロンが、長く愛され続ける未来です。
美容業界には、女性の人生を豊かにする大きな力があると信じています。
その中で、よもぎ蒸しが一つの選択肢として根づいていくこと。
それが、よもぐるみの願いです。
「よもぎ蒸しを日本のウェルネス文化に。」
この想いを胸に、これからも全国のサロンオーナーの皆様、農家の皆様、そして日々頑張る女性たちとともに、一歩ずつ歩んでまいります。
BWJ大阪でよもぐるみに関心を寄せてくださった皆様、本当にありがとうございました。
株式会社眞誠
よもぎ蒸し専門ブランド「よもぐるみ」
代表取締役 安澤真梨子

