【医学コラム Vol.21】40代から腰回り・二の腕に脂肪がつくのはなぜ?

40代から腰回り・二の腕に脂肪がつくのはなぜ?医師との対談から考える原因と対策


※このシリーズは予防医学の専門医から教わったことをコラムにしてます

〜更年期・女性ホルモン・筋肉量の変化から考える、40代・50代女性の身体づくり〜

「昔と同じ食事なのに、なぜか太りやすくなった」

「体重は変わらないのに、腰回りのお肉が気になる」

「二の腕がたるんできて、ノースリーブを着るのに抵抗がある」

40代・50代の女性から、このようなお悩みをよく耳にします。

若い頃は少し食事を調整すれば体型が戻っていたのに、年齢を重ねるにつれて、思うように変化しなくなる。

特に気になりやすいのが、腰回りや二の腕です。

では、なぜ40代を過ぎると、こうした部分に脂肪がつきやすくなるのでしょうか。

今回は、医師の道下先生との対談をきっかけに、筋肉・血流・加齢による身体の変化という視点から、その理由と対策を解説します。


目次

1. 40代から体型が変わりやすくなる3つの理由

40代以降の女性の体型変化には、さまざまな要因が関係しています。

代表的なのが、次の3つです。

① 女性ホルモンの変化

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、月経や妊娠に関係するだけでなく、脂肪の分布や骨、筋肉などにも関わっています。

閉経前後にはエストロゲンの分泌が減少し、脂肪のつき方が変化することがあります。

特に、皮下脂肪だけでなく、お腹の内側に蓄積する内臓脂肪が増えやすくなる傾向が知られています。

そのため、以前よりお腹や腰回りが気になる女性も少なくありません。

ただし、すべての体型変化が女性ホルモンだけで起こるわけではありません。

② 筋肉量の減少

年齢を重ねると、筋肉量は徐々に減少しやすくなります。

特に運動習慣が少ない方では、筋肉の衰えが進みやすくなります。

筋肉は身体を動かすだけでなく、エネルギーを消費する組織でもあります。

筋肉量の減少は、身体全体のエネルギー消費量に影響する要因の一つです。

③ 日常活動量の低下

仕事や家事で忙しくても、実際には身体を大きく動かす機会が減っていることがあります。

長時間のデスクワーク。

車での移動。

階段を使わない生活。

こうした小さな習慣の積み重ねが、日常のエネルギー消費量に影響します。

40代以降の体型変化は、女性ホルモン・筋肉量・生活習慣などが複雑に関係して起こるものなのです。


2. なぜ腰回りに脂肪がつきやすくなるの?

腰回りの脂肪を考えるときに重要なのが、脂肪の蓄積する場所です。

身体の脂肪には、大きく分けて皮下脂肪と内臓脂肪があります。

皮下脂肪は、皮膚の下に蓄積する脂肪です。

一方、内臓脂肪は、主にお腹の内臓の周囲に蓄積します。

女性は閉経前、比較的お尻や太ももなどに皮下脂肪がつきやすい傾向があります。

しかし、更年期以降は脂肪の分布が変化し、お腹周りの脂肪が増えやすくなることがあります。

ここで注意したいのは、腰回りの見た目だけで内臓脂肪が多いと判断できないことです。

腹囲や体重の推移、必要に応じた健康診断の結果などを合わせて確認することが大切です。


3. 二の腕が太くなる原因は「脂肪」だけではない

二の腕の見た目が変化する理由は、脂肪の増加だけではありません。

筋肉量の減少や皮膚のハリの変化も関係しています。

二の腕の裏側には「上腕三頭筋」という筋肉があります。

この筋肉は、主に肘を伸ばすときに働きます。

日常生活では、物を持ち上げる動作に比べて、意識的に肘を伸ばす筋力運動を行う機会が少ない方もいます。

そのため、運動不足などによって筋肉が衰えると、二の腕のラインが変化することがあります。

また、年齢を重ねると皮膚のコラーゲンや弾力に変化が起こり、たるみが目立つ場合もあります。

つまり、二の腕の悩みは、単純に脂肪を落とせば解決するとは限らないのです。


4. 道下先生が強調された「筋肉を動かすこと」の重要性

今回の対談で、道下先生は、筋肉が熱を生み出す組織であることや、普段あまり動かしていない筋肉を意識して使うことの大切さについて説明されていました。

特に印象的だったのは、筋肉と身体を動かす習慣の関係です。

筋肉は、神経からの指令を受けて収縮します。

普段使う機会が少ない筋肉も、適切なトレーニングによって働きを意識しやすくなることがあります。

ただし、ここで一つ知っておきたいことがあります。

特定の筋肉を動かしたからといって、その周囲の脂肪だけが優先的に減るわけではありません。

いわゆる「部分痩せ」については、一般的な筋力トレーニングだけで狙った場所の皮下脂肪を選択的に減らせるという十分な根拠はありません。

一方で、筋力トレーニングによって筋肉を維持・強化することは、身体のラインや機能を整えるうえで役立ちます。

そのため、腰回りや二の腕が気になる場合も、身体全体の運動習慣を見直すことが重要です。


5. 筋肉と体温にはどんな関係がある?

私たちの身体は、常に熱を生み出しています。

その熱は、筋肉をはじめ、肝臓などさまざまな組織の代謝活動によって生み出されます。

特に運動時には、筋肉の活動によって熱の産生が増加します。

また、寒いときに身体が震えるのも、筋肉の収縮によって熱を生み出すためです。

道下先生との対談でも、筋肉と身体の温かさの関係が話題になりました。

ただし、身体の一部分を温めることで、その場所の脂肪が直接溶けたり、燃焼したりするわけではありません。

脂肪の減少には、食事や運動などを通じた継続的なエネルギー収支が関係しています。

身体を温めることと、脂肪を減らすことは区別して考える必要があります。


6. 40代・50代女性におすすめしたい3つの運動習慣

道下先生との対談では、運動が苦手な女性でも継続しやすい方法についてもお話がありました。

大切なのは、最初から完璧を目指さないことです。

① 毎日10分から身体を動かす

運動が苦手な方は、まず10分程度のウォーキングや自宅での軽い運動から始めてみましょう。

慣れてきたら、少しずつ時間や回数を増やします。

日常生活に組み込みやすいことが、継続のポイントです。

② 大きな筋肉を使う筋力トレーニング

スクワットや椅子からの立ち座りなど、下半身の大きな筋肉を使う運動は、筋力維持に役立ちます。

二の腕が気になる場合には、無理のない範囲で腕を伸ばす筋力トレーニングを取り入れるのもよいでしょう。

運動に慣れていない方は、正しいフォームを確認しながら行うことが大切です。

③ 運動する時間を決める

「時間ができたら運動しよう」と思っていても、忙しい毎日の中では後回しになりがちです。

朝食前に10分。

夕食後に散歩。

仕事の合間にストレッチ。

このように、生活の中で運動するタイミングを決めておくと、習慣化しやすくなります。


7. よもぎ蒸しは40代・50代女性の身体づくりにどう取り入れる?

よもぐるみでは、よもぎ蒸しを、忙しい女性が自分自身をいたわる時間として大切にしています。

温かな蒸気に包まれながら、ゆったりと過ごすこと。

植物の香りを楽しむこと。

仕事や家事から少し離れ、自分の身体に目を向けること。

こうした時間は、日常のリラックス習慣として取り入れられます。

ただし、よもぎ蒸しだけで筋肉量が増えたり、腰回りや二の腕の脂肪が減少したりするという十分な医学的根拠はありません。

よもぎ蒸しは、運動や食生活の改善に代わるものではなく、心地よく身体を温めるセルフケアの一つとして考えることが大切です。

特に更年期世代では、のぼせや発汗、動悸などが起こる場合もあるため、無理な高温や長時間の利用は避けましょう。


8. よくある質問

Q. 40代から急に腰回りが太くなるのは更年期のせいですか?

更年期に伴う女性ホルモンの変化は、脂肪の分布に影響することがあります。

ただし、運動不足、食生活、睡眠、加齢なども関係するため、更年期だけが原因とは限りません。

Q. 二の腕の筋トレをすれば、二の腕の脂肪は落ちますか?

筋力トレーニングは筋肉を強くし、身体のラインを整えることに役立ちます。

ただし、二の腕の脂肪だけを選択的に落とす効果は期待しすぎないことが大切です。

Q. 40代からでも筋肉は増やせますか?

はい。40代・50代からでも、適切な筋力トレーニングと栄養摂取によって筋力や筋肉量の改善は期待できます。

大切なのは、自分の体力に合わせて継続することです。


まとめ|40代からの体型づくりは「落とす」より「維持する」視点も大切

40代・50代になると、女性ホルモンの変化や筋肉量の減少、生活習慣の変化などによって、体型が変わりやすくなります。

特に腰回りや二の腕は、年齢による変化を感じやすい部分です。

しかし、年齢を重ねたからといって、身体づくりを諦める必要はありません。

大切なのは、極端な食事制限や部分痩せに頼るのではなく、筋肉を維持し、日常的に身体を動かすこと。

そして、食事や睡眠を整えながら、自分の身体を大切にすることです。

道下先生との対談を通して、改めて感じたのは、身体を動かす習慣を持つことの重要性でした。

よもぐるみでは、これからも温活だけでなく、運動・食事・睡眠など、女性の健康を多角的に考える情報をお届けしていきます。

40代からの身体づくりは、これからの人生を健やかに過ごすための大切な習慣です。

今日からできる小さな一歩を、ぜひ始めてみてください。


この記事を書いた人

目次