更年期は「治すもの」ではなく、自分を整える時期
※このシリーズは専門医から教わったことをコラムにしてます
〜女性ホルモンの揺らぎを知り、自分を大切にする人生の転換期〜
「最近、疲れやすくなった。」
「急に汗が止まらなくなる。」
「眠れない日が増えた。」
「今まで気にならなかったことでイライラしてしまう。」
40代後半から50代にかけて、このような変化を感じる女性は少なくありません。
この時期を「更年期」と言われます。
更年期という言葉を聞くと、「つらいもの」「早く治したいもの」というイメージを持つ方も多いでしょう。
しかし、医療の現場では少し違う見方があります。
今回教えていただいた先生は、更年期をこのように表現されていました。
「更年期は人生の転換期。身体が『これからは自分を大切にしてください』と教えてくれている時期なんです。」
この言葉には、とても大切な意味が込められています。
更年期とは何が起きているの?
更年期は、女性ホルモンの分泌が大きく変化する時期です。
女性ホルモンは一生を通して徐々に減少していきますが、更年期にはその変化が急激になります。
よく「揺らぎ世代」という言葉を耳にしますが、それは女性ホルモンが一定ではなく、出たり出なかったりを繰り返している状態だからです。
先生は、この状態をとても分かりやすく例えていました。
アクセルとブレーキを同時に踏み続ける車
女性ホルモンには、身体のさまざまな働きを調整する役割があります。
・血流を調整する
・自律神経を整える
・心を安定させる
・睡眠に関わる
・体温を調整する
つまり、女性ホルモンは身体全体のバランスを保つ司令塔のような存在です。
ところが更年期になると、その司令塔が安定しません。
先生は、
「アクセルとブレーキを何度も踏み替えながら車を運転しているような状態」
と表現されていました。
アクセルを踏めばスピードが出ます。
ブレーキを踏めば止まります。
しかし、この二つを何度も繰り返したらどうでしょうか。
車も傷みますし、運転している人も疲れてしまいます。
更年期の身体も、それと同じような状態なのです。
症状が日によって違う理由
「昨日は元気だったのに今日は動けない。」
「急に顔が熱くなった。」
「汗が止まらない。」
「夜になると眠れない。」
更年期では、このように症状が日によって変わることがあります。
これは女性ホルモンの分泌が一定ではなく、その日その日で変化しているためです。
通常、生理周期では約28日かけてゆっくりホルモンが変化します。
しかし更年期では、その変化が数日単位、時にはもっと短い時間で起こることもあります。
だからこそ身体が追いつかず、「なんとなく不調」が続いてしまうのです。
更年期は「治そう」と頑張りすぎなくていい
先生がお話しされていて、とても印象に残った言葉があります。
「女性ホルモンは最終的には減っていくものです。だから、その波そのものに逆らうよりも、ほかの波を減らしてあげることが大切なんです。」
これは、更年期を考える上でとても重要な視点です。
女性ホルモンの変化は自然なもの。
それを完全になくすことはできません。
だからこそ、
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・血糖値の急激な変動
・運動不足
・ストレス
など、自分で整えられる部分を見直していくことが大切なのです。
身体が教えてくれるサイン
先生は、更年期を「身体からのメッセージ」とも表現されていました。
若い頃は多少無理をしても頑張れたかもしれません。
睡眠時間が短くても仕事ができた。
食事を抜いても何とか過ごせた。
しかし、更年期になると身体は正直になります。
「もう無理をしないで。」
「ちゃんと休んで。」
「自分を大切にして。」
そんなサインを、身体が症状として教えてくれているのかもしれません。
よもぎ蒸しができること
よもぎ蒸しは、更年期を治すものではありません。
しかし、多くのお客様から、
「身体が温まると気持ちまで軽くなる。」
「ぐっすり眠れた。」
「自分だけの時間が持てた。」
というお声をいただきます。
先生も、
「身体を温めることは、巡りをサポートし、リラックスしやすい状態をつくることにつながります。」
とお話しされていました。
さらに、よもぎ蒸しの40分間は、スマートフォンを置き、自分自身と向き合える貴重な時間でもあります。
忙しい毎日の中で、「何もしない時間」を持つことは、現代人にとってとても大切です。
更年期は「自分を整える」チャンス
更年期は、何かを失う時期ではありません。
これからの人生をより豊かに過ごすために、自分の身体と心を見つめ直すタイミングです。
睡眠を見直す。
食事を見直す。
身体を温める。
軽く運動する。
そして、自分自身を労わる時間をつくる。
そんな一つひとつの積み重ねが、更年期以降の人生を大きく変えていきます。
まとめ
更年期は「病気」ではなく、多くの女性が経験する自然なライフステージです。
女性ホルモンの揺らぎは避けられません。
だからこそ、その揺らぎ以外の負担を減らし、身体全体を整えることが大切です。
先生がおっしゃった
「更年期は人生の転換期」
という言葉の通り、この時期は「自分を後回しにする生き方」から、「自分を大切にする生き方」へ切り替えるチャンスなのかもしれません。
よもぐるみでは、よもぎ蒸しを通して身体を温めるだけでなく、お客様一人ひとりが自分の身体と向き合い、心まで整えられる時間を大切にしています。
更年期は終わりではありません。
これからの人生を、もっと健やかに、もっと自分らしく歩むための、新しいスタートなのです。

